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2024.09.12 (Thu)
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Jリーグに向け管理難しく なぜ芝生に入れないの?

鳥栖スタジアム厳しい使用規制 年間稼働わずか81日

 プロサッカーJ2・サガン鳥栖の本拠地、鳥栖スタジアム。フィールドには見事な芝生が広がるが、サッカーの試合がないときはほとんど使っていない様子。もったいないのでは―。鳥栖市の読者からこんな声が寄せられた。昨年度の鳥栖スタジアムの稼働日数は八十一日。うち、サガン鳥栖の公式戦と練習が半数以上を占め、残りは県高校サッカーや大学生リーグなど。確かに「多目的スタジアム」の名が泣きそうな利用状況だ。早速、実情を調べてみた。

 今月十六日にサガン鳥栖のホーム最終戦が終わったばかりの鳥栖スタジアム。センターサークルの中心部から円形に芝が刈り込まれた様子はなるほど、ため息が出るほど美しい。が、スタジアムを管理する鳥栖地域振興財団によると、芝生をJリーグの試合に使える状態で保つのは非常に大変で、どうしても「貸し出し」対象は絞らざるえない、という。
 同スタジアムのオープン前から芝の管理に携わる沼田貴人さん(27)によると、ボールの転がり方やバウンドが一定になり、また、プロ選手の足腰に負担がかからないようにするため、芝の下の砂には空気を含ませ一定の弾力性を持たせる必要がある。また、芝を枯らす病原菌には一、二日でピッチ全面を枯らす強力なものもあり、アマチュアが試合をする際にはスパイクの裏を消毒するほどという。
 今年十月、鳥栖スタジアムではさが国際交流音楽祭の屋外コンサートが行われ、県内外から七千人もの聴衆を集めるなど話題を呼んだが、芝生は利用されず、メーンスタンドの観客席から、バックスタンドの真下に設置されたステージまでの、あまりの遠さに不満の声も挙がっていた。
 では、他の施設はどうしているのか。東京都新宿区にある国立競技場や九八年にオープンした横浜国際総合競技場は芝生の上にプラスチック製の保護板を敷くことで、コンサートなどにも利用しているという。もっとも横浜の競技場では昨年夏、有名アーティストが二度のライブを行った後、芝の全面張替を余儀なくされるなど、Jリーグとの“共存”には限界があるのも事実のようだ。

 鳥栖スタジアムの建設費は約百億円(用地費を含む)。市の償還は九五年度から始まり、昨年度は約七億六千万円を償還。さらに、スタジアムの利用料収入二千八百八十万円に対し、管理運営委託料は約一億四千五百万円と、一億円以上の持ち出しとなっており、「サッカーだけのために多額の税金を使うのはどうか」といった批判は確かにある。
 同財団でも「多目的スタジアムを活用するための方策を探っている状態」(中島光秋次長)と、映画会や結婚式など市民の利用機会を増やす努力は続けているが、芝生開放についての妙案はない。
 全国の自治体が財政難で苦しむ中、スタジアムの有効利用に頭を悩ませているのは鳥栖だけではなく、特にW杯のため、大規模な球技場を建設した自治体にとっては、今後共通の悩みとなりそうだ。

(西日本新聞 2000年11月23日)
http://www.nishinippon.co.jp/nishispo/kyu_j/special/sagan2000/11-12sagan.html
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2000.11.23 (Thu)
Category[スタジアム]
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