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跡地一体活用図る
来春に五十二年の歴史を閉じる広島市民球場(中区)の跡地利用計画を検討している同市が、球場隣接地に教会を所有するPL教団(大阪)と、駐車場を持つ広島護国神社に、土地売却や施設移転を打診していることが五日、分かった。すぐ西側を流れる本川の水辺空間との一体的な跡地活用を図る狙いとみられ、地権者が合意すれば跡地問題は大きく前に進む。
広島護国神社によると、駐車場(千四百三十七平方メートル)について九月、市から協力依頼があった。十月末に臨時の役員会議を開き、売却や土地交換、長期貸与などのいずれかの方法で協力する方針を固めたという。
千七十四平方メートルの用地を保有し、広島中央教会を置くPL教団にも十月初旬、「移転を含めて協力を」と市から依頼があったという。教団不動産課は「今は白紙の状態。条件提案を待ち、会員の意向を踏まえて立ち退きを含めて協議に応じたい」としている。
市は新球場(南区)の建設に伴い、現球場の跡地三・二ヘクタールの利用計画を策定中。整備基本方針によると、繁華街に近い跡地東側を「にぎわい」、本川に近い西側を「緑地」と位置付けている。
同じく球場西側にビルを持つ広島商工会議所は既に市に移転を提案しており、隣接する三つの民有地でそろって移転か売却が実現すれば、基本方針に沿った一体的な跡地利用に弾みがつきそうだ。
市都市活性化局は「土地所有者と協議を進めている段階。具体的な内容はコメントできない」としている。(東海右佐衛門直柄)