[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
広島で100人参加しシンポ
広島市民球場の跡地利用を、市民の立場から考える「市民球場跡地利用市民シンポジウム」が十九日、広島市中区の県立美術館地下講堂であり、市民約百人が参加した。七つの市民団体などからサッカー専用スタジアムなどの跡地利用法の提案があり、内容は近く市に提出する。
市民団体やまちづくりにかかわる特定非営利活動法人(NPO法人)など九団体でつくる「市民球場跡地利用を考える市民連絡会議」が主催。市は年内に跡地の整備方針決定を見込んでおり、その前に市民でもう一度考えようと企画した。
市民団体や地元の建築設計事務所などがプランを説明。展望機能付き平和モニュメントや世界に向けた文化発信施設、子どもや観光客向けなど、複数のゾーンに分ける案などが出た。
市の担当者による現状説明もあり、参加者からは「被爆した広島の復興の象徴として球場を何とか残せないのか」などの質問が相次いだ。
主催者代表で広島市民球場跡地利用市民研究会代表の古池周文さん(41)は「あの場所は市民にとって本当に特別。議論は足りていない」と指摘。市の竹内重喜広島大本部・現球場跡地担当課長は「内容は参考にする」と話した。
最後まで話に聞き入っていた広島市安芸区の自営業、近本公人さん(37)は「われわれから訴えないといけない。まだ方針決定は早すぎる」と振り返っていた。(菊本孟)
<広島市民球場跡地利用> 広島市は跡地を公募で選んだ優秀2案と広島商工会議所の意見を基に、西側をオープンスペースの「緑地」、東側を商業施設などの入る「にぎわい」ゾーンに区別する方針。年間150万人の集客を見込み、来年度の事業着手を見据えている。