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ビル移転や劇場新設盛る
広島商工会議所は三十一日の常議員会で、八月末までに広島市に提出する広島市民球場(中区)の跡地の利用計画案を決めた。原爆ドーム周辺の景観に配慮した商議所ビルの移転や、経済界が求めるにぎわい創出のための劇場の新設などを盛り込んだ。市は年末までに利用策をまとめる。
計画案は、約三・三ヘクタールの跡地のうち、平和記念公園に近い西側を景観に配慮する「緑地ゾーン」、東側を「にぎわいゾーン」に設定。西側に建つ九階建ての商議所ビルは、築四十三年と老朽化している上、市が原爆ドーム周辺の建物の高さ規制を進めており、東側への移転、新築を検討する。
東側には、劇団四季が公演できる劇場や、アニメーションライブラリーを新設。市の施設で西側にある青少年センターの東側への移転も提案している。
西側は、市が公募して優秀案に選んだ折り鶴展示施設と水族園の二案を反映。緑地を中心のエリアにする。
広島商議所など地元経済四団体は二〇〇六年、展望タワーなどを整備する「新平和公園」構想を市に提言。市は昨年八月の公募結果を基に今年三月末までに利用策を決めるとしていた。集客力に懸念を示す商議所の要請を受け、決定時期を十二月末まで延ばした。
広島商議所は、前回の提言と市が公募で選んだ二案の折衷案として今回の案をまとめた。大田哲哉会頭は「利用計画案を出した後も、市との協議は続けていく」と話している。(金谷明彦)