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広島市は19日、スタンドの一部保存を盛り込んだ市民球場(中区)の跡地利用計画案を市議会に提示した。最も広い面積を占める「市民広場」は企業へ命名権を売却して事業費の一部とするなど、財源の確保に向けた方針も明らかにした。
市民広場は周辺の「市民の森」を含めると約4.5ヘクタール。約1万人の利用を可能とし、2012年度の利用開始を目指す。復興の象徴として保存するライトスタンドの一部を観客席として活用し、野外イベントなどを誘致する。広場の一角には国内外から寄せられた折り鶴を展示・保存するホールを設ける。
当面の整備費は33億6000万円。市は球場改修などの目的で積み立ててきた「市民球場基金」から11億4000万円を拠出する。さらに市民広場の命名権収益を約8億円かかる広場と森の整備費の一部に見込むほか、スタンドのいすなどをオークションで売却する案も浮上している。